お正月のおせちの一品や豚汁など、冬の料理に度々登場する「里芋」。皆さんはスーパーで
袋詰めにされる前の里芋の姿を見たことがありますか?
私は二年ほど前、祖父が育て、収穫したての里芋を見せてもらったことがあります。野菜作りの専門家である叔父がその標本となるべき里芋を見せながらこう説明してくれました。
「私たちの食べている"里芋"というのは、種芋、別名親芋にくっついている子供やその子供、つまり孫芋たちなんだ。親芋は、子や孫を産むのが仕事で、それ自体は食べてもらえずに捨てられてしまうんだよ」
なんでも、親芋は硬くて味も薄いし食用には向かないとのこと。私はその親芋を手に取ったとき、子供をおいしい里芋に育てるだけで、自分は捨てられてしまうという哀しいドラマを想像せざるをえませんでした...。
と、そんな感傷的な気分を吹き飛ばしてくれたのがこの記事です。先ほど説明した、普通は食べられない「親芋」を7割も使った「さといもコロッケ」が商品化されたとのこと。
メリットとしては、埼玉県内だけで年間約7700トンも無駄になっていた親芋を有効活用できるということ、また中国産サトイモに近い安さで、食品として供給出来ることです。そのためお値段もそのためお値段なんと1個68円(月、火曜は50円)とお手ごろ。1ヵ月程度販売後、反響次第で、その後の販売も検討するのだとか。子芋を送り出した親芋にも、再び活躍の場が与えられて、ムダが少なくなるのって良いことですよね。(関 亜弓)
|
●ニュースソース●
新名物「さといもコロッケ」...「親」を利用 : ぐるめ : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) (2010年1月7日13時12分 読売新聞)
≪前略≫
サトイモの親芋は、春に植えた種芋から芽が出て大きくなったラグビーボール状の部分で、高さ約20センチ、1キロほどに育つ。親芋の周りに、子芋(約150グラム)、子芋の周りに孫芋(同80グラム)が複数できる。親芋は子芋、孫芋に比べて硬く、アクが強いため、通常の流通ルートからは外されてきた。
埼玉県は、千葉、宮崎県に次ぐ全国有数のサトイモ産地。ただ、親芋はサトイモ生産量全体の約3分の1(重量ベース)を占め、県内だけで年間約7700トンの親芋が無駄になっていた。
このため、狭山市内の若手農家37人で作る市農業青年会議所が、昨年4月以降、有効活用に向けた検討を始め、加工しやすいように親芋の両端の硬い部分をあらかじめカットして売り出すことを発案。これを県川越農林振興センターが複数の食品加工会社に持ち込んだところ、川越市内の会社が100度未満の蒸気を一定時間あてる技術で栄養素を失わずに親芋を子芋並みに軟らかくすることに成功し、コロッケに仕上げた。
《後略》
●引用サイト●
新名物「さといもコロッケ」...「親」を利用
|