今年も、たくさんのボジョレー・ヌーボーが成田空港に到着したというニュースをテレビで観ました。このワインが脚光を浴びたのは、ちょうど1998年のワインブームのころでしたね。
「赤ワインに含まれるポリフェノールが動脈硬化を防ぐはたらきがある」
そんな言葉をしょっちゅう耳にしたあのころ、約30万klもあった消費数量は現在では約22万klまで減少。こうしてはっきりと数字に出てしまうと、過熱ぎみだった感は否めません。
飲む量が減ったこともそうでしょうが、ブームのときに各社が競って外国からワインを買いあさったことも今国内で過剰在庫が目立つ原因といわれます。結局ブームが終わり、だぼついて安値で投売りされた赤ワインはイメージを大きく下げてしまいました。
最近はオーストラリア、スペイン、チリなどブームの頃はあまり見られなかった国の、安くて美味しいワインを目にするようになり、割高の国産ワインは益々厳しい戦いを強いられることになりました。今では日本国内にあるワインの7割弱は輸入ワインです。
消費量が減少し、過剰在庫を抱え、輸入ものに圧迫される......そんな苦しい状態のメーカーは全国にあります。そして、そういった企業と契約栽培を結んでブドウをつくり続けた農家も。
光あるところ影あり。ブームが去ったあとに残るこうした事態も、私たちはきちんと見なければなりません。 (ちゃぶーん!ライター:橋本哲弥)
●ニュースソース●
asahi.com(朝日新聞社):神戸市公社、ワイン在庫300万本分 ブーム一段落で - トラベル 2008年11月2日
神戸ワインを独占販売している神戸市の「神戸みのりの公社」が大量の在庫を抱えて苦戦している。90年代後半のワインブームで生産量を増やした後、安価な輸入ワインに押されて300万本分が貯蔵庫に眠っている。市は公社を救おうと20億円を追加出資した。農家には補償金を払って転作してもらう事態になっている。
≪中略≫
神戸市は今年3月、栽培農家への転作補償金を含めて公社に20億円を追加出資し、赤字を帳消しにした。市議会では「地場産業の会社がつぶれても税金を入れないのに、なぜ20億円もかけて救済するのか」と指摘されたが、市は「神戸ワインは農業振興のためで、公共性がある」と押し切った。起死回生を狙う公社は7月、同市中央区の観光施設「北野工房のまち」に初の直売店を開いた。
栽培農家からは恨み節も聞かれる。公社は転作しなければ補償金を出さないため、農家は慣れない果樹や野菜の栽培で出直すことになる。
≪後略≫
●引用サイト●
神戸市公社、ワイン在庫300万本分 ブーム一段落で
●参考サイト●
メルシャン_2008年日本のワイン市場
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